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UML革命の本質
ITの世界では、毎年のように新しい技術やツールが、あらゆる問題を簡単に解決する期待を集めて登場し、すぐに色褪せていきます。奇妙なことに、実用段階になってユーザーの負担がみえた途端、ブームは終焉し、市場は新しい「簡単な解決」を物色しはじめるのです。システムの開発主体であるはずのユーザーは、ここではまったくの受け身です。しかも悪いことに、システムの開発と管理に関わる問題は、要求が複雑化した結果、この10年間でむしろ深刻になっているのです。
OMGは、ほんらいの主人公であるエンジニアにとっての拠りどころがない限り、状況は変わらないと考えました。そして1989年の創立以来、実装技術から独立した標準的インタフェースを提供することによって、ITを他のエンジニアリング分野の水準に引き上げようと努力してきました。それがミドルウェアの標準であるCORBAであり、ミドルウェアからも独立した設計記法の標準であるUMLです。1997年の制定以来、この標準は急速に普及していきました。それによりツールの革新が促進され、設計(モデル)と実装との分離、モデルからコードの自動生成、モデルの再利用、モデルベースの統合、といったことが現実的なテーマになったのです。 こうした変化は、主として設計をUMLで表記し、UMLで書かれた設計図を活用するユーザーの増大によってもたらされました。これがUML革命の本質です。
UML Forum/Tokyo 2003のどこに注目するか
私たちが日本で開始したUML Forumは、今年で3回目を迎えました。最初の年(2001年)こそ、予備知識を持たない人が多かったのに対して、昨年は多数がアクティブなユーザーに成長していました。しかも、組込みシステムの技術者を含む、ユーザー企業の技術者が多数含まれていたのが特徴です。これは、従来のITの流行パターンとは大きく異なっています。UMLは、これをビジネスチャンスと見るベンダーよりも、その必要性を自覚しているユーザーによって急速に受け容れられているのです。
今年はUMLの最初の大改訂 (UML 2.0)という周期と重なります。UML 2.0は、モデルをベーシックな「コミュニケーション手段」からビジネス=システムのエンジンに変える重要な拡張を多く含んでいます。今年もまた、そうしたUML技術の拡張をリードしている、内外の著名なメソドロジスト、アーキテクト、ユーザーおよびツール・ベンダーが結集します。第3回となるUML Forum/Tokyo 2003は、質量ともにさらに充実したものとなるでしょう。ソフトウェア・エンジニアリングの今後の発展のために、そして業界の構造変化に対応するために、本イベントへの皆様の積極的なご協力・ご参加をお願いいたします。
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