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OMGは、1989年に設立された、オープンな会員制をとる非営利の国際的コンソーシアムです。「一組織一票」というOMGの原則は、大小を問わず、どのような組織でも有効に声を反映することを保証しています。会員には数百の企業や大学、各種機関が参加し、うち半数は、24以上の産業分野で活動するソフトウェアのエンドユーザーであり、残りの半分はコンピュータ産業のほとんどすべての有力企業と多数の小規模企業を含んでいます。その理事会は、今日のエンタープライズおよびインターネット・コンピューティングを形成している企業・機関のほとんどを代表しているということができます。 OMGのタスクフォースは、広汎な技術および産業に関する総合的な統合標準を開発しており、リアルタイム/組込み、特殊用途システム、分析・設計、アーキテクチャ駆動による現代化、ミドルウェアをはじめ、ビジネスモデリングと統合、C4I、金融、電子政府、医療、法令遵守、生命科学、生産技術、ロボット、ソフトウェア無線、宇宙など、さらに幅広い分野に広がっています。 そのモデリング標準は、統一モデリング言語(UML)、モデル駆動アーキテクチャ(MDA)などから構成され、強力な図形表記法により、ITシステムとビジネスプロセス管理を含むソフトウェアのデザイン・実行・保守・その他のプロセスを可能とします。OMGのミドルウェア標準とプロファイルは、Common Object Request Broker Architecture (CORBA)に基づいており、様々な産業で使われております。 OMGの標準策定活動を始動する文書(提案要請=RFP)その他の主要文書は、非会員にも公開されています。Eメールでの討論、ミーティングへの参加と投票は会員に限定されていますが、会員となる見込みがあれば、オブザーバーとして1回ないし2回のミーティングに招待されます OMGは数十もの標準化団体やコンソーシアムと緊密な関係を保っています。ISOではPAS(公開仕様)提案団体として認定されていますので、OMGはISOの各国代表と同様に、その仕様をファストトラック採択手続に直接提案することができます。OMGのUML、MOF、およびインタフェース定義言語(IDL)の標準は、すでにISOの標準およびITU-Tの勧告となっています。
OMGはテクノロジー・イベントのプロデュースも行っており、Internationalization & Unicode Conferencesを開催するほか、過去15年にわたって数々のイベントを提供し、会議の企画、対象顧客への告知、媒体広報など一切を含む開発・進行管理サービスの専門ノウハウを有しております。OMGの実績ある内部スタッフのチームと契約サービス業者は、多年にわたる大規模イベントの組織化とプロデュース、管理の経験を積んでおり、これまでに、Object World、EclipseCon、OSDL Enterprise Linux Summit、そしてInternationalization & Unicode Conferenceなどを手掛けております。また以上に加え、会員を対象とした年4回のOMG Technical Meeting、年9回に及ぶワークショップを全世界で開催しています。
OMGへのご参加についてのお問合せは、こちらのページをご覧ください。 OMGが世に知られるようになったのは、CORBA 1.0 (1991年)が最初です。これは異質な実装環境の間でのアプリケーション間通信を実現する、分散ミドルウェアのアーキテクチャとインタフェースを規定したもので、その拡張性の高さから、コンピュータばかりでなく、交換機や組込みシステムに応用され、大きな成功を収めました。大小多数のベンダーから実装製品が提供されましたが、それらはターゲットとする市場に対応した独自の特徴を持ちながら相互運用性を損なっていないという点で、標準化の成功例といえるものです。 1997年、OMGはUMLを採択しましたが、これはオブジェクト指向分析/設計を前提にしたシステム表記法で、それまでの分散ミドルウェアから独立した初めての標準でした。UMLは、それまでのオブジェクト設計表記法の乱立を統一したもので、開発環境における相互運用性、モデルからコードへの変換といった、ソフトウェア工学の年来の課題の解決への歩みを加速しました。 2000年、モデル表記法とミドルウェア標準という2系列の標準を統合し、それまでのミドルウェア・ベースの体系を転換することになるMDA(モデル駆動アーキテクチャ)が提案され、最終的に2001年3月に採択されました。これはUML以外の非オブジェクト系のモデルも統合しうるMOFを基底的な仕様とし、特定プラットフォームに依存しないモデル(PIM)を、ミドルウェアも含めてプラットフォームを前提としたモデル(PSM)に変換し、最終的にコードに変換する、モデル駆動開発・ライフサイクル管理を前提としたアーキテクチャです。 UMLを使ったモデル駆動というアプローチは、金融決済(ISO20022)やコマース(ebXML, UN/CEFACT)、地理情報システム(ISO19100)など様々な分野の標準の中でも使われています。OMGはISO/IECをはじめとする公的な標準化機関、W3CやOASIS、UN/CEFACT、TMF、HL7などの標準化コンソーシアム、主要なオープンソースプロジェクトのほとんどと協調関係にあり、仕様の共通化や重複の回避、変換性の確保などに務めています。 OMGの標準技術は、すべてメンバー企業によって提案、合意、仕様化されています。 OMGの機構は、Board of Directors (BoD、理事会)のもとに3つの組織、Architecture Board (AB、アーキテクチャ評議会)、Platform Technology Committee (PTC、プラットフォーム技術委員会)、Domain Technology Committee (DTC、ドメイン技術委員会)が置かれ、それぞれ提案/仕様の整合性審査、プラットフォーム技術標準の策定、ドメイン技術の策定を担当しています。これらの組織の下で、Task Force (TF、タスクフォース)、Special Interest Group (SIG)、Sub Committee (SC、小委員会)が、対象技術の性格によって具体的な技術を担当しています。 PTCでは、分析設計、ミドルウェア、リアルタイム/組込み、レガシー移行などのTFが、DTCではビジネスモデリング、C4I(軍事)、金融、医療、製造、宇宙航空、生命科学、ソフトウェア無線、運輸、ロボット、電子政府、規制遵守などに関するTFやSIGが活動しています。 日本におけるOMGの活動は古く、日本で開催されたTC Meeting(技術委員会総会)も、1990年以来5回を数えます。1992年より2007年8月まで日本代表を設置し、鎌田博樹がその責を負い、OMG技術の日本での普及、日本のOMGメンバーへの支援、日本からのOMG活動への参加促進を行ってきました。現在は、オブジェクトテクノロジー研究所(代表・鎌田博樹、本社東京)がOMGの日本語情報をWebサイトで提供しています。 OMGの標準化活動の重点は、CORBAやUMLなど、すでに成熟期に入ったプラットフォーム技術よりは、SOAやBPM、そして組込みシステムやシステム工学を含む産業・用途別(ドメイン)の標準に移行しています。OMGは、ソフトウェアはITだけのものではないという認識を当初から持っており、過去10年にわたって、分野別標準に力を入れてきました。日本でも、ようやくそうしたOMGの役割が認知され始めており、バイオ、ロボットなどでの活動には、日本のメンバーが大きな役割を果たしています。 OMGの活動は、様々なシステムの協調運用のための標準づくりと、そうした標準を普及させる活動の2つに分かれます。OMGの活動は、OMGの憲法ともいえるPolicies & Procedures (P&P)に則って展開されており、多岐にわたる活動の整合性を確保するためにアーキテクチャ理事会(Architecture Board)が活動しています。
5.1. 標準化
<A. プラットフォーム技術>
5.2. 普及促進
OMG についてのお問い合わせ全般は下記までお願いします。
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