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OMG Technical Meeting 情報

ジャクソンビル(FL) TC ミーティング( 2007年9月24日 - 28日 ) 概要と見どころ
2007年9月10日
オブジェクトテクノロジー研究所

今年3/4回目になるTCは、9月24-28日の5日間、フロリダ州ジャクソンビルで開催される。フロリダ州北東部の大都市で、面積において全米最大(人口82万)。NFLジャガーズの本拠地である。どうでもよいが、ゴルフ場がやたら多いらしい。
今回も見どころは多いが、まず形式的に、アジェンダの中から、新しいイニシアティブの開始と仕様の採択に関するところをチェックしてみていこう。


1. DTC(ドメイン技術委員会)関係

新規の標準化イニシアティブは1つ。Data Tagging and Labeling RFIである。「多階層の複雑な分散システムにおける情報の格納、配布、使用のためのラベリング/タギング戦略の開発と統合」に関する要求、標準、製品、研究開発などの情報をもとめるものである。本来はMARS PTFが扱うべきミドルウェア系の技術だが、DTCに持ち込まれたのは、軍事技術を扱うC4IDTFが必要としているという事情を反映している。米軍の新しい技術戦略は大規模なシステム/データ統合を必要としており、民生技術より先行した技術を必要としている。

仕様採択 : 金融サービスDTFの「決済メッセージ標準のための変換モデル」、公共DTFの「Federal Transition Framework (FTF)メタモデル」、BMIDTFの「プロダクションルール表現(PRR)」の3つが採択にかかる。電子決済の標準は、金融サービスで使用されている多種多様なメッセージ形式の変換のためのメタモデルに関するもので、推進者のVISA Internationalなどが期待するもの。FTFは、米国行政予算局が規定した、省庁間のデータ共有のための標準で、米国政府のエータープライズアーキテクチャに準拠している。FTFメタモデルは、XMLスキーマ定義(XSD)で記述されたものをMOFで記述することにより、商用ツールでの利用を容易にすることを目的としている。PRRは、推論エンジンによって実行されるルールのことで、UMLモデルでの表現仕様が要求されており、フエアアイザック、ILOG、IBMの3社が仕様を提案した。

<RFP/RFC/RFI/WHITE PAPER発行>

  • Motion to issue the Data Tagging and Labeling RFI [omg/2007-08-01]
<仕様採択>
  • Conversion Models for Payment Message Standards Revised Submission [finance/2007-09-02]
  • Metamodel for the Federal Transition Framework Revised Submission [gov/2007-08-01..06]
  • Production Rule Representation (PRR) Revised Submission [bmi/2007-08-04..07]
<FTF最終報告>
  • 2nd Business Motivation Model (BMM) FTF Final Report
  • Semantics of Business Rules and Vocabulary (SBVR) FTF Final Report


2. プラットフォーム技術委員会(PTC)関係

DTCとは逆に、採決される仕様は、MOF2 Facility and Object Lifecycleの1本であるのに対し、新規の標準化イニシアティブは5本ある。UMLのためのアクション言語の標準である。これまでセマンティクスの標準だけがあったが、ツールベンダーごとにシンタクスは異なり、アクション言語の普及を遅らせていたわけだが、ようやくシンタクスの標準に向けての一歩が踏み出される。ダイアグラムの型定義(DTD)は、ダイアグラムのシンタクス定義の交換、MOFベースの抽象シンタクスへのバインディングを可能にするための仕様をもとめるもの。MOFベースのメタモデルを定義するダイアグラムエディタが生まれることを期待している。つまりMOFベースのDSLsを定義できるツールである。UMLとBPMNなど、MOFベースの様々なメタモデルが生まれているが、それらの関係をより厳密に定義し、変換を完全なものとすることを目ざしている。

「情報変換サービス」は、MARS PTFに設置されたInformation Exchange Framework Working Group (IEF WG)で作業を始めたもの。システムの境界を超えての情報交換の問題にアプローチしようとしている。W3CはXMLベースの標準をいくつも提供しているが、データサイズの問題でXMLを使えない分野は多い。そうしたニーズから、ベンダーが独自のメッセージフォーマット定義言語を開発している。RFIはそうした状況を調査し、将来のRFPの方向性を検討する土台を確定するためのもの。「文字変換・転写サービス」も同じくIEFの提案で、住所や人名など、複数の表記法がありうる分野での文字変換の問題を扱う。地味だが、インテグレーションでは大きな問題ともなる。複数の文字体系を使う日本人にとっても関係がありそうだ。

SwA Evidenceメタモデルは、同名のSIGが作成したRFPで、Software Assurance Whitepaperに基づき、ソフトウェア品質保証における立証(ファクト)のメタモデルを定義しようというもの。成果物の設計、実装の記録から派生する立証物を扱う。品質問題に対するOMGのアプローチとしては最初のもの。もちろん、品質保証の基準ではなく、品質を立証するためのファクトを異なる環境、ツール、組織の間で共有するための相互運用性標準である。

仕様の採択は、上述したようにMOF2 Facility and Object Lifecycleのみ。RFPとしては非常に(!?)古く、2003年にプロセスが始まっている。MOF2の標準化と確定を待たなければならなかったのだろうが、4年以上かかったという例はあまり知らない。これは、他のMOF RFPがカバーしている機能を提供する「ファシリティ」と通信し、それらを管理するMOFの機能を独立させたもの。ファシリティの特定と接続、オブジェクトライフサイクル管理に関わるオペレーション、操作(トランザクションなど)を含んでいる。

<RFP/RFC/RFI/WHITE PAPER発行>

  • Concrete Syntax for a UML Action Language RFP [ad/2007-08-02]
  • Diagram Type Definition RFP [ad/2007-08-03]
  • Information Transformation Services RFI [mars/2007-08-02]
  • Transliteration and Transcription Services RFI [mars/2007-08-03]
  • Software Assurance Evidence Metamodel RFP [swa/2007-08-01]
<仕様採択>
  • MOF2 Facility and Object Lifecycle Revised Submission [ad/2007-06-05]
<FTF最終報告>
  • MOF Model to Text FTF Final Report
  • 1st Ontology Definition Metamodel (ODM) FTF Final Report
  • QoS for CCM FTF Final Report
  • Robotic Technology Component (RTC) 1.0 FTF Final Report
  • Software Process Engineering Metamodel (SPEM) 2 FTF Final Report

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