OMG Technical Meeting 情報
ジャクソンビル(FL) TC ミーティング・レポート
─ ビジネスモデリング、電子政府、リアルタイム/組込みシステムの新標準
【ニーダム発、2007年10月22日】
オブジェクト・マネジメント・グループは、9月24-28日の5日間、フロリダ州ジャクソンビルでTCミーティングを開催した。ジャクソンビルTCは、アダプティブ社、スパークスシステムズ社、コラボラティブコンサルティング社が協賛したもの。今回、4つの標準仕様が採択プロセスを完了し、理事会で承認されたほか、数本の仕様で採択に向けて進展があった。今回のミーティングに併催される形で、SOAコンソーシアムも行われた。
今回、採択された仕様は以下の4本。
■ Business Process Maturity Model (BPMM)
BPMMは、組織のビジネスプロセスの改善の指針となるもので、未成熟で一貫姓のない状態から成熟して統制のとれた状態に導くもの。
■ UML Profile for DoDAF and MODAF (UPDM)
米国国防総省および英国国防省のアーキテクチャフレームワーク(DoDAF/MODAF)のためのUMLプロファイルを定義したもの。
■ UML Profile for Modeling and Analysis of Real-time & Embedded Systems (MARTE)
リアルタイム/組込みシステム(RTES)システムのモデリング、およびUML仕様におけるスケジューラビリティとパフォーマンス属性を分析する機能を拡張するためのUMLプロファイル。
■ Lightweight Load Balancing Service
入ってくるリクエストを、レプリカサーバ群に対してバランスよく配信するCORBAサービス。
理事会では以下の最終確定報告(Finalization Report)が承認された。
- Data Distribution Service (DDS) Interoperability Protocols Finalization
- UML Profile for CORBA & CORBA Components Model (CCM) Finalization
- 2nd Business Process Modeling Notation (BPMN) Finalization
- 2nd MOF Query/Views/Transformation (QVT) Finalization
- UML Profile for Voice Finalization
採択に向けて前進した仕様:
上述したほかに、以下の仕様が、次回のTCにおいて理事会の承認に回されることになった。
■ Federal Transition Framework RFP:
米国連邦行政予算局(OMB)は、省庁にまたがるイニシアティブに関する情報の分類、検索、共有、カタログ化に関する標準として、連邦EAに基づくFederal Transition Framework (FTF)を採用している。OMBとOMGは、このフレームワークモデルをもとに、MOF準拠の業界標準を共同で策定するためのロードマップを決定し、省庁間イニシアティブに関連したエンタープライズアーキテクチャの情報を管理、照会、検索する商用ツールとリポジトリのための標準化を進めている。
■ Production Rule Representation RFP:
提案されている標準は、現在様々なベンダーから提供されているルールエンジンで使用可能な共通のプロダクションルール表現のための要件を扱うもの。プロダクションルールは、モデルやシステムの中での振舞いを定義する多くのビジネスルールに対し、代替的な、簡便な表現を提供するもの。
■ Conversion Models for Payment Message (CM4PM) RFP:
CM4PM標準は、メッセージ変換を行うための宣言型のモデル駆動メカニズムを提供するもので、異なるメッセージ形式の間でのデータの動きを扱うだけでなく、新しいバージョンのメッセージを旧バージョンにマッピングするバージョニング・メカニズムをも有している。これにより、新しいバージョンのメッセージの導入が容易になり、変化のコストが大幅に削減される。
■ MOF2.0 Facility/Object Lifecycle RFP:
このRFPは、OMG Meta Object Facility仕様の次の大幅改訂の一部となるもので、他のMOF関連RFPが対象とする機能を提供する「ファシリティ」との通信や、その管理に関連するMOFの機能的側面を独立させたもの。
これから参加できる標準化プロセス:
OMGはオープンな会員制組織で、企業や政府機関、大学が仕様化の作業に参加することができる。現在、以下のプロセスが参加可能となっている。
■ Data Tagging and Labeling for Security and Privacy RFI:
このRFIは、分散、多階層、多レイヤの複雑なシステムの中での情報の格納、配布、利用を行うためのラベリング/タギング戦略の開発と統合に関連した現行のシステムに関する要求、標準化、影響などに関する情報の提供を求めるもの(会員以外でも回答することができる)。
■ Diagram Type Definition RFP:
このRFPは、ダイアグラムのシンタクス定義の設定と交換を可能とするために、MOFベースの抽象シンタクスにバインディングできるようにするためのもの。
■ Information Transformation Services RFI:
このRFIは、システムの境界を超えて情報の変換を行う際の問題を扱うためのもの。
■ Software Assurance Evidence Metamodel RFP:
このRFPは、Software Assurance Evidenceに関連する情報を表現するためのメタモデルの提案を求めるもの。このメタモデルは、異なるソフトウェア品質保証ツールやサービスの間での情報の交換を可能にする共通のリポジトリ構造を持つ。
■ Transliteration and Transcription Services RFI:
このRFIは、とくに地名や人名を多国語間で扱う場合の翻字やデータの書換えの問題を扱うもの。
OMG会員以外でも、以下のURLからRFP、RFC、RFIをダウンロードすることができる。
http://www.omg.org/public_schedule/。投票によって提案意思表示であるLetter of Intent (LOI)の締切日が延期されているものもある。RFPに関しては、info@omg.orgに照会のこと。
次回のミーティングに関する情報
次回のOMGTCミーティングは、12月10-14日、カリフォルニア州バーリンゲームで開催される。今回はMARTE Information Day、OMG Tutorials、SOA Consortiumが併催される。
http://www.soa-consortium.org
非会員でもオブザーバーとして参加することが可能.
http://www.omg.org/tcguest
会員はこちらから登録できる。
http://www.omg.org/registration
OMGの標準仕様はすべて以下から無料でダウンロードできる。
http://www.omg.org/specifications